BL21DE3のブログ

誰に向けた訳でもない自分の備忘録と勉強の軌跡

オンライン学会の発表の注意点!

若干タイトル詐欺だが、オンライン学会で発表することになったので自分なりにオフラインの学会との違いから発表者としての注意点を考えてまとめてみる。なお、書いてる本人はオンライン学会での発表経験がないし、ZOOMとかも(このご時世にも関わらず)あまり使ってないので悪しからず。

1. アスペクト比について

これは最初に考えたこと。普段口頭発表の時は4:3を使うことが多い。これは普段使うスクリーンのアスペクト比を考えてのことだが、そもそも日本で16:9のスクリーンはまだそこまで多く見ない。従って今までの常識的には4:3の方が汎用性が高かった訳だが、オンライン学会は事情が異なる。普通に考えて参加者の多くはスクリーンに投影などしないし、パソコンのモニターにスライドを映すだろう。デスクトップ用の対角27inchぐらいのモニタであればアスペクト比は4:3でも16:9でも変わらないだろうが、少なくない参加者はラップトップの小さい、16:9のモニタにそのままスライドを映すだろう。この時に4:3だとただでさえ小さいモニタの端を有効に使えない。それを考えると16:9で用意した方が親切ではなかろうか。

また、アスペクト比についてはポスター発表は口頭発表以上に要注意だと思う。国際学会ならともかく、日本国内の学会は縦長のA0ないしB0のポスターを作らせることが多い。しかしである。オンライン学会の場合、参加者のほとんどは16:9にしろ4:3にしろ横長のモニタにポスターを映す可能性が極めて高い。このときにポスターを縦長で作ると、全画面表示だとしても画面のほとんどの面積を有効に使えない。オンライン学会の場合、ポスターの形式は学会によって様々な様だが、どの様な場合も横長に作るべきなのは間違い無いと思われる。できれば口頭発表と同じ理由で16:9で作るのが理想だろう。

2. フォントサイズについて

フォントサイズは口頭発表とポスター発表で今までも学会とは求められることが正反対になると思われる。

口頭発表の場合、フォントサイズは今までより小さくして構わない。大会場のスクリーンに映す場合は後ろの聴衆にも読めるように最低でも20pt程度の大きさが必要だが、オンライン学会の場合、聴衆はモニタのすぐそばにいる。多少フォントサイズが小さくても問題はないはずなので、20pt未満のサイズでも問題にはならないはず。

ポスター発表の場合は逆。ポスターサイズの紙で発表する場合はジャンプ率を設定してあえて小さい文字を使い、興味がある人だけが寄ってそれを読めばよい。しかしオンライン学会では小さい文字を読むためにはわざわざ拡大するという手間をかけなければならない。自分はそんな面倒なことをしたくないので、ラップトップの小さいモニタでも(老眼でなければ)読める

ぐらいの大きさのフォントを使うべきと考える。仮にパワポのデフォルトの16:9のスライドサイズを想定すれば、14pt前後が目安だろうか。もちろんこれはスライドサイズ次第なので、スライドサイズの設定が大きい場合はより大きいフォントサイズが必要になろう。

3. 背景色

これは正直正解がまだわからない。

病理医ヤンデル on Twitter: "今までこんな色気のないパワポを作ることは(学術関係であっても)まずありえなかったが、発表の場がZoomになってから話は変わった。背景をグレーにする利点は明らかだし、PC画面ではスクリーン投影とは違い文字を増やしても(学術内容の)理解を妨げづらい。以前の常識が次々覆る… https://t.co/WPYBPxToeC"

グレーが良いという声もあるみたいだが、経験不足故に理由がよくわからなかった。とりあえず今は白にしてる。

4. マイク

散々言われていることなので改めて書くほどのことではないが、念のため。やはりマイクは外付けのものを用意すべきだろう。デスクトップはそもそも付いていないことも多いし、ラップトップは付いていることが多いものの、内蔵マイクは声がこもって聞こえるように感じる。自分は昔のiPhoneに付属していたイヤホンのマイクを使用しているが、内臓よりはクリアに聞こえる、ような気がする。ベストは専用のマイクやヘッドセットを用意することだろう。

5. パワポで作る発表動画について

学会によってはあらかじめ発表動画を作成して、それをアップロードすることを求める場合がある。これは諸刃の剣である。その場で一発勝負ならなあなあで許されるところもあるし、逆にどんな練習したって完璧な発表をできる人は少ないのでそんなに差がつかない。しかし改めて録画できると準備にかけた時間の違いが露骨に出る。気にしない図太い神経がある人は別だが、そうでないなら納得できるまで撮り直す。幸にしてパワポでスライド毎に録画できる。その場合は録画したいスライドで記録を始めて、終了時に次のスライドへ進まずEscを押して記録を終えること。

また、個人的にはスライド切り替え時の間が長いと、集中が切れる気がする。自分の発表の準備の参考にYoutuberの動画見たりしたが、テンポがよくて、集中が途切れにくい。録画終了時後にナレーションをトリミングできるので、間が長いと感じたらナレーションの終了後の間を切ってしまってもよいと思う。その場合はスライドの切り換えのタイミングも調整すること。音声だけトリミングすると、音声が切れてからスライドの切り換えの間に無駄な時間が流れる。ライブ配信でなければ聴衆は巻き戻して聞き直すこともできるので、テンポは基本的に早い方が良いと思われる。最終提出物がmp4なら動画編集ソフトを使って編集するのも手だが、慣れてない人だと余計な手間がかかるだけの可能性もあり。この辺のノウハウは「パワポ 録画 音声」とかでYoutube検索すると参考になる動画が山ほどある。

 

徒然なるままに書いたが、こんなところだろうか。他に思いついたことや入手した情報が有れば追記するかも。

 

 

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  • 発売日: 2019/10/30
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↑EarPodsじゃなくてAirPods Proにしたらもっと音声が良くなるんだろうか…(ならなそう)